友人だからこそ気をつけたいバイクを譲ってもらう時の手続き
バイクを購入する時に、既に所有している人から譲ってもらうということはよくあります。
特に免許を取ったばかりで初めての一台を探している人にとっては、自分が乗らなくなったバイクを安く譲ってくれる先輩の存在はとてもありがたいものでしょう。
しかし尊敬できる先輩や親しい友人だからこそ、後に余計なトラブルにならないように、しっかり手続きをしておきたいところです。
バイクを所有するためには、居住地を管轄する陸運局にナンバープレートの届け出をしなければいけません。
もしそれらの手続きをしないまま車両だけを譲ってもらっても、その後の軽自動車税や自賠責保険の支払いはもともとの所有者のところに行ってしまいます。
若い友人同士の取引でありがちなのが車両のみを数万円程度で譲り渡し、それをまた別の人に譲るといった方法で、もとの所有者がわからないまま何人もの人の手を渡っていくということです。
バイクの場合、車検が必要になるのは251cc以上のバイクからなので、それ以下のバイクであれば軽自動車税と自賠責保険で年間11400円程度がかかります。
お金の管理にがさつな人など、なんとなく太っ腹なところを見せたくて払い続けることもあるかもしれませんが、バイクの登録名義と実際に所有している人が異なると、事故が起こったときに非常に面倒なことになります。
責任の所在がわからなくなったり、場合によっては必要な保険が使用できないこともありますので、必ず譲り受けるときはしっかり名義変更も行うようにしましょう。
過去の事故歴や改造歴がわかるようにしてもらう
もう一つ知り合いからバイクを購入する場合に注意しておきたいのが、過去の事故歴や修理歴の確認です。
バイクに乗っていて事故を起こしてしまった場合、仮に目に見える部分に破損がなくても、フレームやハンドルなど重要な部分に歪みが発生してしまっていることがよくあります。
そのため中古市場では「事故車」という扱いになり、査定額にも大きな影響を受けるのです。
個人間の場合にはそうした過去の修理歴や、自主的に行った改造歴が明確でないまま人の手を渡っていくことになりますので、重大な事故を起こしたバイクと知らずに購入してしまうということも有りえます。
普通であればそうした記録は書類になっているものですが、名義変更などが適切に行われていないと、そのまま知らずに取引をされてしまうでしょう。
また買い取りをしたあとには、自分で日常のメンテナンスを依頼する修理業者を探さないといけません。
買い取ったものを引き受けてもらえるかどうかや、メンテナンスにかかる費用をしっかり先に把握しておかないと、結局お店を通すよりも高い金額になってしまうことがあります。